ヤムの壺

ツボなものの記録。

山本兼一著、"利休にたずねよ"

利休にたずねよ
意外に読み終わるまで時間がかかった。
歴史が苦手だで?

この人誰?なんて読むん?
ん?さっきの人か?
えーっと、繋がりは…
などと頭で消化させながらだで余計。
サクサクとは読めず、本日読了。

さて、題からしてもちろん、これは千利休にかかわる話。
茶の湯の礎を築いた、かの方。
念願のお茶を数年前から習い始めたのもあって
お!おもろそうと食指が動いたわけ。

熱心なお師匠に出会うことができて
これまた楽しくお稽古に通っている。
いよいよお濃茶のお稽古も今月から始まるというタイミング。
今、とても興味深いことのひとつ。
奥深い。

実際、話の中心に茶の湯があるので
至る所にでてくるその事柄は
知っているとより理解できる。

数年前は茶杓と柄杓の違いも、よくわかんね?だった訳だから
数年のお稽古の成果だ。

けどよ。
この話。
もっと違うとこに要があるんじゃ?

恋愛小説。
そう、恋のお話でしたー。
で締めくくっても?

で、そこがちょっと消化不良。
ひっぱってひっぱって肩透かしみたいな。
思わせぶりな女に振り回されたメンズの気分。
え!そんだけで、終わっちゃうの?みたいな。

最初に、かの女が出てくるのに
最後の最後で、え?そんなけ?

オチを求めすぎてるのかもしれません。
ドラマチック傾向があるのかもしれぬ、俺。

なんかね、してやられた感がないのよ。
清々しいまでの読了感というのか。
いいもん読ましてまったわ、パンパン!みたいな。
(あくまで上から)

んでも、この読み終わった後の
頭から離れんっぷりはなんだろ。
まんまと作者にしてやられたんかもしれん。
な。

まさか!そこまで計算ずく?
利休的な?